中古住宅も考えるべき？～新築の前に～

・建売と中古は似ている
ここまでは姫路で新築住宅を購入することを念頭に、注文住宅と建売住宅のメリット、デメリットを見ながら検討してきました。
ただ、住宅購入には他の選択肢もあります。
それが中古住宅です。
地元紙や無料の地域情報誌などを見ると、たくさんの売り家の販売情報が掲載されています。
中には新築の建売住宅もありますが、多くは中古住宅です。

中古住宅は建売と同様、家自体は完成していますから、購入や引っ越しまでの期間が短いという利点があります。
何らかの事情で急いでいる方にとっては良いでしょう。
もっとも、建売住宅は基本的に新築住宅かモデル住宅としてしばらく公開した程度の、ほとんど新品の住宅ですが、中古住宅は誰かが一定期間住んだ家です。
ですから、傷や汚れはありますし、新築ではないので設備は相応に古くなっています。
ただ、その分、販売価格は安くなっています。

・新車の香りを数倍に
初期投資を可能な限り抑えられるという点で中古住宅も素晴らしいと思います。
一方、いくら初期投資を抑えても、いずれリフォームは必要となります。
例えば建築後３０年で大掛かりなリフォームを実施しなければならないと仮定すると、築後１０年の住宅を買ったとすれば、購入して２０年後にリフォームのタイミングが到来します。
初期投資が少なく済んだ分、リフォームの時期は早まるのです。
規模にもよりますが、リフォームの金額は数十万円、時に数百万円になります。
どっちにしろ、そんなお金が早いうちに必要なら、いっそ新築住宅の方が良いのではないかと思いました。
確かに初期投資はかさみますが、自分が最初の住人というのは良いものです。
自動車を購入した経験のある方は分かるかも知れませんが、新車は中古車よりさまざまなコストが上乗せされて高価になっていても、新車ならではの香りがありますし、メーターの走行距離の少なさも優越感を得られます。
それを何倍にも大きくしたのが住宅ということでしょうか。
和室なら、真新しい井草の香りがしますし、設備も最新。
注文住宅なら、自分の理想や思想を表現できます。
一生に一度の買い物だからこそ、少しは贅沢をしてもいいのではないでしょうか。